プチ食養生のススメ -まだギリ秋ですよね編- | 佐賀県鳥栖市の動物病院は「ときわ動物病院」

佐賀県鳥栖市 ときわ動物病院

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プチ食養生のススメ -まだギリ秋ですよね編-

プチ食養生のススメ -まだギリ秋ですよね編-

お役立ち情報

常盤祐希

監修者:常盤 祐希

  • ときわ動物病院 医院長
  • 所属:佐賀県獣医師会、動物臨床医学会、臨床五月会

現代医学では完治できない疾患であっても、うまく病気と付き合っていけるように東洋医学やアロマテラピー、薬膳などを取り入れるなど医療の幅を拡げることで動物達が、家族みんながよりよい生活を送るお手伝いをさせていただきたい。
人と動物が共に充実して生きていける優しい世界を一緒に創っていきましょう。

11月も終わりに近づき、やっと涼しくなってきましたね。秋は肺を傷めやすい季節。東洋医学では肺は皮膚に関係しており、被毛や気管支に乾燥が目立ってくる。すると皮膚の痒みや咳、便秘など乾燥から生じるトラブルが増えてきます。特に乾燥肌は、人間でなくてもあります。一度、自分ちの子の肌をじっくり見てください。カサつきやフケが出ていませんか?今回はこの時期に多くなる、乾燥による諸症状によい食材をご紹介しましょう。

蓮根    

将来を見通すと縁起の良い白い太巻き、蓮根。食べ過ぎなければどんな体質の子にも合う優れもの。さらに生ものや冷たいものを避ける妊娠中でも、血を巡らせる効果があるため安心して使えます。ただし食べ過ぎるとお腹が張ったり、便秘になりやすくなるので注意。

蓮根の特徴は加熱する前後で効果が変わること。生の状態は津液を補い余分な熱を抑えることで肺や体を潤し咳や痰を鎮めます。一方、加熱すると脾と胃の働きを助けて下痢や食欲不振を改善します。さらに血を補い血行を良くすることで美肌効果も。しかも蓮根の絞り汁は止血効果もあるので、不正出血や出血性疾患にも使い勝手が良い。このように、目的に合わせて調理方法を変えましょう。

煮込むととろみがつくので、他の食材とまとまりやすく食べやすくなります。さらにすりおろして片栗粉を混ぜて焼くとモッチモチになるので色んな食感が楽しめます。蓮根、おいしい!

 

さといも    

武骨な仮面の下に純白のお肌、さといも。胃腸の気を補い、皮膚や胃腸の粘膜に潤いを与えてくれるので皮膚の乾燥や脾胃の機能低下による便秘や下痢の改善にもってこい。

しかも炎症を抑えて血を浄化するデトックス効果もあるので、皮膚の痒みや打撲などの腫れ、できものを引かせる効果も期待できます。

とはいえ、ガスや水分を溜めこみやすい気滞、痰湿体質の子は控えめにしましょう。

ネバネバ成分はムチンであり、タンパク質の消化吸収を助けます。その他唾液腺ホルモンの分泌を促すことでさらに消化を助け便通の改善にも。水溶性食物繊維のガラクタンも粘膜を強化して消化管の潰瘍を防いでくれます。

さといもをすりおろして片栗粉を混ぜて焼くとモチモチ食感に。茹でて潰して豆乳と混ぜて冷やすとジェラート感覚で楽しめます。さといも、おいしい!

 

椎茸    

きのこと言えば誰もが思い描く「Theきのこ」こと、椎茸。実は、スーパー○リオもびっくりの元気を補うパワフル食材。気の不足を補い降ろすので、気虚やのぼせやすい陽熱体質、高血圧の子にはばっちりですが、食物繊維が多く消化しにくいので老齢や陽虚体質の子は控えめに。

βグルカンやレンチナンが免疫力を高め、エリタデニンが血中コレステロールを抑制するので高血圧予防にもなります。しかも、適度な量なら豊富な食物繊維により整腸効果もあり、胃腸を元気にするのでデトックス効果も見込めます。

日光によりエルゴステロールがビタミンDに変化し、カルシウムの吸収や利用効率も増加します。よって、天日で干した干し椎茸がおすすめ。すなわち歯や骨を丈夫にして脳神経の発育にも効果を発揮します。

細かく刻んでスープに入れるか、煮たり蒸したりしてトッピングすると消化も良く旨味も出ます。煮出し汁でもコレステロールの排出に役立ちます。椎茸、おいしい!

 

胡桃    

この街の景色は君の目にどう映るの?、胡桃。その正体は腎を補って体を温めるので、アンチエイジングや健康維持に適した若返りナッツ。かの西太后も美容のために欠かさなかったという愛用食材のひとつ(諸説あります)。

体を温める熱性なので、冷え性になりやすい陽虚体質の子にはバッチリです。ただし陽熱、痰湿、陰虚の子には向かないので注意が必要です。

肺の機能を高める白い食材の筆頭なので、腎虚による慢性的な咳や喘息も和らげてくれる、言わばモイスチャーのど飴。脂肪分が多く腸を潤してくれるので、コロコロとした便になるタイプの便秘の改善にも効果的。

しかも含まれる脂肪の60%が必須脂肪酸であるリノール酸であり、αリノレン酸やビタミンもバランスよく含むことで滋養強壮や疲労回復にももってこいのマジイケメン。

ただし酸化されやすいので、殻を剥いたらなるはやで使い切りましょう。

すり潰して混ぜることで、あらゆる食材が若返りフードに。もちろん、和えても美味。胡桃、おいしい!

 

白きくらげ    

皆さま長らくお待たせしました、今回は黒ではありません、白きくらげ。もちろん、効果は黒とは異なる点に注意です。津液を増やすことで陰を補う、まさに食べる保湿クリーム。

多くの体質の子に合いますが、水分を溜めこみやすい痰湿、陽虚体質の子はちょっとばかり控えめに。

白い食材の特徴、肺の機能を高め潤すことでのどの渇きや空咳を和らげます。さらに、含まれる多糖成分によりマクロファージやT細胞の増殖を促すことで、免疫力も高めてくれる。しかも、肌の潤いまでも与えてくれる神食材。この風邪症状も出始める乾燥した季節に舞い降りた白き救世主、それが白きくらげ。ありがとうございます。

そのうえ老化防止作用、血糖降下作用、脂質分解作用、抗放射線作用まで持っているとかチート過ぎませんか。

黒きくらげ同様、何に入れても味の邪魔をしない見事な隠行を発揮してくれるので、水でもどして細かく刻んで色んな食材に混ぜ込みましょう。スープにしても良き。白きくらげ、おいしい!

 

まとめ

朝と昼、夜と一日の間でも気温の差が大きい昨今。空気も乾燥して、お肌のカサついている子も増えてきました。そこで、乾燥肌には保湿シャンプーや保湿ローションなどの外からの保湿ケアに加えて、津液を増やして陰を補う食材を取る内側からの保湿ケアも行うと効果的です。

秋は肺の季節であり、その肺が司る五色は白。この時期白い食材は体に潤いを与えてくれるものが多いです。のどの乾燥、肌の乾燥がある子は積極的に白い食材を狙ってみてはいかがでしょう。肌や腸に潤いを与えることで、皮膚や腸のバリア機能を改善しアレルギーや感染症に負けない体を作るのにも役立ちます。

これから来る冬に備えて、寒さに負けない体を目指して今から準備していきましょう。

 

さぁ、今日からあなたもLet’sプチ食養生!次回もよろしくです!