プチ食養生のすすめ -終わらないで春編- | 佐賀県鳥栖市の動物病院は「ときわ動物病院」

佐賀県鳥栖市 ときわ動物病院

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プチ食養生のすすめ -終わらないで春編-

プチ食養生のすすめ -終わらないで春編-

お役立ち情報

常盤祐希

監修者:常盤 祐希

  • ときわ動物病院 医院長
  • 所属:佐賀県獣医師会、動物臨床医学会、臨床五月会

現代医学では完治できない疾患であっても、うまく病気と付き合っていけるように東洋医学やアロマテラピー、薬膳などを取り入れるなど医療の幅を拡げることで動物達が、家族みんながよりよい生活を送るお手伝いをさせていただきたい。
人と動物が共に充実して生きていける優しい世界を一緒に創っていきましょう。

やってきますね、初夏。とうにGWは終わり蒸し暑くなって衣替えも進む頃でしょうが、誰が何といっても辛うじて春。前回のおさらい、春は「肝」の季節。肝は血が充実してこそしっかり働きます。同時に気を付けたいのが水分代謝、水を補って巡らせること。水をうまく捌くことでデトックスになり、過剰な肝を正常に戻します。これからのジメジメ梅雨に対する準備として、気血水を巡らせる体の土台作りをしましょう。そんな時におススメする食材5つを紹介します。はりきってどうぞ!

じゃがいも  

みんな大好き永遠のアイドル、じゃがいも!インドネシアのジャカルタから伝来したからジャガ芋(諸説あります)。胃腸を丈夫にして気を補う一方、野菜の中でもカリウム含量が多いことで利尿作用、血圧降下作用という湿をとるのにも優れます。つまり余分な水分をとってくれるのでむくみにも良いため、気虚や痰湿体質の子に向いています。しかもビタミンCがでんぷんに包まれているため加熱分解しにくく、炭水化物代謝に必要なビタミンB1も一緒に含んでいるので体力回復に効率がよいという、まさに元気食材界のエース的存在。

 

芽の部分には嘔吐下痢を引き起こすソラニンが多く含まれているため、調理前にしっかりとりましょう。じゃがいも自体にも実はわずかに含まれますが、少量であれば胃酸分泌を抑えて胃腸の負担を軽くしてくれるツンデレさんです。何事もバランスが大事!消化も良いじゃがいもですが、食べすぎるとガスがたまりやすくなるので注意。男爵はホクホク食感、メークインは煮崩れにくいしっとり食感、メインクーンは猫。じゃがいも、おいしい!

 

 

アスパラガス  

深緑の一番槍、アスパラガス!ズンズン伸びるが、収穫と同時にズンズン風味は落ちていくので、やったことないけど生えている状態を丸かじりが一番風味豊か(諸説あります)。体に水分と潤いを与えてくれるので、乾いた咳や喉の渇きを鎮めてくれます。しかも余分な水分は排出して熱も鎮めてくれるので、炎症を抑え疲労やむくみの改善にも効果的。特に合わない体質はないが、冷えやすい陽虚体質の子は食べすぎに注意。

 

保存する時は穂先を立てて保存しましょう。茎や根元が硬い時はピーラーで細かく削ぐと食べやすくなります。細かく刻めばだしもとれる。ちなみにホワイトよりグリーンのほうがβカロチンやビタミンCは優れています。新陳代謝を高めるアスパラギンは穂先にたくさん含まれているので、まるっといただきましょう。アスパラガス、おいしい!

 

 

えんどうまめ  

三つの名を持つ出世魚的野菜、えんどうまめ!収穫時期によって、若い「サヤエンドウ」、未熟な「グリーンピース」、完熟した「エンドウ豆」と呼ばれ方が変わりますが元は同じ。余分な熱をとり炎症を抑える一方で体に潤いを与えて気血の巡りを良くして、むくみや高血圧、陰虚の子に向きます。ただし消化しにくいので気虚、血虚、陽虚など胃腸の弱い体質の子は控えめに。乳汁の出を良くして乳房の脹れも抑えるので産後に最適です。

 

ビタミンCはサヤエンドウに多くタンパク質やデンプンは豆の方に多いので、サヤエンドウは加熱時間を短くして、タンパク質をしっかり摂るなら豆をよく煮て吸収されやすい形で使いましょう。例えばすり潰してずんだあんのようにすると食べやすいです。えんどうまめ、おいしい!

 

 

かつお  

太平洋沿岸で古くから親しまれている黒潮の恵、かつお!赤身魚の代表であるかつおは気と血を補う。よって貧血や眼のかすみ、不眠、生理不順の改善や疲労回復にバッチリ。胃腸を温め消化を助け、腎も丈夫にし水分代謝を促すので慢性的なむくみや腰痛にも効果を発揮。シニアの子や気虚、血虚、瘀血体質の子に効果的です

 

かつおは春~初夏にかけての「初ガツオ」と、脂ののった秋の「戻りガツオ」と年に二度旬があるのも特徴。初ガツオのほうがヘルシーです。生食は内臓を冷やすので、生姜など消化を助け体を温める食材と一緒に使うとグッド。かつおのシーチキン缶などを使うと調理もお手軽です。かつお、おいしい!

 

 

黒きくらげ  

私のイチオシ食材、前回をご覧になってない方もいるかもなのでもう一度ご紹介。黒きくらげ!何か物足りない時、さみしくなった時、黒い色で気分を引き締めたい時などとにかく入れときゃ、元気出そうな万能食材。クラゲじゃないよ、キノコだよ。陰虚、血虚、瘀血、気滞体質の子に合う食べる輸血。血のトラブルにはぜひ使って頂きたい常備菜。ちなみに白きくらげは効果が違いますのでいずれまた。

 

実はカルシウムもキノコのわりに多く含みます。しかしシュウ酸の多いホウレンソウや食物繊維の粗いゴボウはカルシウムの吸収を妨げるので、一緒にしないほうがおススメです。βグルカンも豊富なので免疫力アップも期待できます。注意すべきは乾燥きくらげは冷水で戻す事と消化しにくいので刻むか煮込むかする事。コリコリ食感を残すとアクセントになっていいかも。味がないので入れてもバレない可能性大、ブラボー!黒きくらげ、おいしい!

 

 

 

まとめ

春夏秋冬で年4回かと思いきや、ギリ春編第2弾をお届けしました。今の季節に対する対策と、これから来る季節の対策両方こなせるとなお良いですね。ぜひ意識してみてください。さて前回も紹介したプチ診断ツールですが、まだ誰も「体質診断のヤツください」って言ってこられる方は現れていません。確かに初めては言いにくいかもしれません。ましてや人見知りの方なら尚更です。でもだからこそ勇気を出して一歩、踏み出してみてください。自分ちの子が、自分がどんな体質なのか知っておくことは、きっと豊かな生活を送るための助けになると思います。

さぁ、今日からアナタも Let’s プチ食養生!次回もよろしくです!