【今こそ知っておこう】マイクロチップとは何ぞや? | 佐賀県鳥栖市の動物病院は「ときわ動物病院」

佐賀県鳥栖市 ときわ動物病院

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【今こそ知っておこう】マイクロチップとは何ぞや?

【今こそ知っておこう】マイクロチップとは何ぞや?

お役立ち情報

常盤祐希

監修者:常盤 祐希

  • ときわ動物病院 医院長
  • 所属:佐賀県獣医師会、動物臨床医学会、臨床五月会

現代医学では完治できない疾患であっても、うまく病気と付き合っていけるように東洋医学やアロマテラピー、薬膳などを取り入れるなど医療の幅を拡げることで動物達が、家族みんながよりよい生活を送るお手伝いをさせていただきたい。
人と動物が共に充実して生きていける優しい世界を一緒に創っていきましょう。

6月になって一気に話題にあがるようになりましたね、マイクロチップ。様々なところで説明がされていると思いますが、いまいちピンと来てない方も多いはず。なぜなら専用のリーダーがないと、パッと見で入っているかどうかも分からないし。そもそもどんなものがどこに入っているか分からないという方もいるのではないでしょうか。今回はそんなマイクロチップについて語りましょう。

マイクロチップって何? 

見たこと無い方も多いのではないでしょうか。犬猫の皮膚の下に入れるマイクロチップは、直径約1.6mm×約1.1cm。それは白い円筒状のスリムなボディをしています。

勝手に実物の写真を載せると怒られてしまうかもなので、同じ大きさのものを指で持つと写真のようなイメージですね。以前はもう少し大きかったのですが改良の末、小型化しております。コンパクト!

そしてこれ一個一個に15桁の数字が識別番号がとして割り振られています。しかし専用のリーダーで読み取れるのはこの15桁の数字だけなので、これを照合することで登録された情報を得ることができます。

 

マイクロチップはどこにどう入れるの?

一般的には首の後ろから肩甲骨の間あたりに、専用の器具を用いて入れます。実際は注射器のようなものですが、勝手に写真を載せると怒られるかもなのでイラストで。

下がマイクロチップを入れる器具で、上が一般的な注射針です。マイクロチップを入れるには、一般的な注射針の4倍ほどの太さの針を使います。この針の中に上記のマイクロチップが入っていて、皮膚の下に押し込むのです。個体差はありますが入れる際に痛がる子もいるので、避妊去勢手術など麻酔中に実施するのがおススメです。

外見では分かりませんが、レントゲン写真を撮ると白く映っているのが確認できます。

 

どうやって読み取るのか? 

マイクロチップに割り振られる15桁の数字は、専用のリーダーでないと読み取れません。これは動物愛護施設や保健所、動物病院や警察などに設置しているので迷子の犬猫を保護したらまずは照合してもらいましょう。

機械は大きさや形状などいろんなタイプがありますが、性能に差はありません。空港で怪しいものを探す人が持ってるみたいなものや、徳用マッチ箱サイズのものなど色々あります。ほんの一例ですが、勝手に写真を載せると(以下略)。ちなみに当院のは左側のタイプで端っこのボタンを押すと先っちょが光ります。停電の時などに便利です。

 

 

なぜマイクロチップをいれるのか?

動物の愛護および管理に関する法律(通称:動物愛護法)が改正されました。これに伴い2022年6月1日から販売される犬猫にはマイクロチップの装着が義務付けられました。法律で決まったのです。

すなわちお迎えした犬や猫にはマイクロチップがすでに入っていることとなり、持ち主が変わるたびに登録の変更が必要になります。つまり、お迎えと同時に環境省へのマイクロチップの情報登録を変更する義務も課せられます。一緒にもらえるマイクロチップ装着証明書に記載しているサイトから変更登録できますので、30日以内に変更登録を行いましょう。

すでに犬や猫がおうちにいる方は、マイクロチップを装着する義務はありません。しかしもしマイクロチップを入れるのであれば、動物病院で入れた後マイクロチップ装着証明書を発行します。それに記載されているサイトから30日以内に登録を行ってください。

どちらの場合も登録には300円の手数料が掛かります。クレジット決済かpaypay決済にしか対応していないので注意してください。紙書類での登録もできますが、その場合は1000円の手数料がかかります。

 

 

マイクロチップのメリット

マイクロチップは生体への影響も低く日常生活には支障はありません。任意ですが当院ではマイクロチップを入れる場合、同時に日本獣医師会(AIPO)への登録も行います。すると迷子になったり、災害や盗難等で飼主と離れ離れになった時に住所や連絡先などを照合することができます。これにより飼主と再会できる可能性が格段に上がるのです。さらに捨て犬や捨て猫の被害を減らす抑止力にもなりえます。

しかも名札や鑑札などと違って簡単に取れたり紛失したりするものではない。電源が不要なので半永久的に使えるなどもメリットになります。

 

 

 

マイクロチップのデメリット

注射針が太いので痛い!というのがまずひとつ。あんな太い針、自分なら「いやちょっと待って」ってなります。とはいえ、我慢強い子や緊張でそれどころではない子もいるので無麻酔で打つことも多いです。痛みに敏感な子は去勢避妊や歯科処置などの麻酔中のほうがいいでしょう。費用も掛かります。

あとは前述したように、読み取れるのは15桁の数字だけです。つまりGPSは付いていませんのでご注意ください。さらに専用のリーダーでないと読み取れないこと。読み取ってもしかるべき登録がされていないと照合できないことです。引っ越しで住所が変わる場合や、飼主が変わる場合は都度変更登録を行ってください。

実はもうひとつ忘れてはいけないのが、MRI(磁気共鳴画像装置)の撮影時です。そうそう無いとは思いますが、頸椎椎間板ヘルニアなどで頸部や頭部のMRIを撮る時に磁気が歪められてキレイに画像が出せなくなる場合があります。その場合はマイクロチップを取り出す場合があるので注意が必要です。

 

 

まとめ

いかがでしょうか。特に、現在おうちに犬や猫がいてマイクロチップを入れるか入れまいか迷っている方の判断材料になれれば幸いです。要は体にモノを埋め込むということです。メリットデメリットをきちんと知ったうえで、しっかり考えてあげてください。

くどいようですがマイクロチップは登録をしないと意味がないのです。なので装着したら必ず登録をしましょう。

 

まだよく分からないし迷われている方、お気軽にご相談ください!ぜひ!